
【2026年最新】寝屋川市の「空き家税」って結局なに?対象になる家・ならない家をやさしく解説
寝屋川市の「空き家税」って結局なに?
大阪府寝屋川市|全国初の“市内全域”空き家税が可決
2026年7月9日、大阪府寝屋川市で全国初となる「空き家税」の条例が可決され、テレビやニュースでも大きな話題になっています。名前は聞いたことあるけど内容はよく分からない…という方のために、今回は寝屋川市の空き家税について、対象になる家・ならない家の違いから今後のスケジュールまで、ぎゅっとやさしくまとめました✨
1空き家税ってどんな税金?
まずは「空き家税」の正体からチェックしていきましょう
正式名称は「空き家流通促進税」。寝屋川市が独自に導入する法定外普通税で、簡単に言うと「固定資産税とは別に、市が独自に上乗せして取る税金」のことです。
ポイントは、この税金の目的が「税収を増やすこと」ではないという点。寝屋川市の広瀬慶輔市長は、税収の確保が目的ではなく、街を若返らせるための大切な一歩だと記者会見で明言しています。つまり「空き家をそのまま放置せず、売るか貸すか動かしてね」というメッセージを、税金という形で所有者に届けているイメージです。
市街化区域だけに絞る京都市などとは違い、市内全域が対象になるのは全国で初めての試み。今後、同じような制度が他の自治体にも広がっていく可能性は十分考えられます。
2なぜ導入されるの?
なぜ寝屋川市はこんな思い切った制度を作ったのでしょうか。理由は大きく3つあります。
① 新しい家を建てる土地がほぼない
寝屋川市は面積24.70平方キロメートルに対して人口約23万人という、住宅がぎっしり立ち並ぶ過密な街。新しく宅地開発できる場所がほとんど残っていません。
② 空き家が増え続けている
市内の住宅の13%以上、約6,400戸が空き家とされ、年々その数は増加傾向にあります。
③ 高齢化と世代交代
1960〜1975年ごろに移り住んだ世代が70〜80代となり、住み替えや相続によって空き家がどんどん増えているのが現状です。
「住みたいのに住む場所がない」子育て世代と、「使われていないのに眠ったままの空き家」。このミスマッチを解消するのが、空き家税のいちばんの狙いなんです
3税額はどれくらい?
一番気になる「いくら払うの?」について見てみましょう。条例案では、以下の2つを合計した金額が課税されます。
| 区分 | 計算方法 |
|---|---|
| 家屋割 | 空き家の固定資産税額 × 35% |
| 家屋立地割 | 土地1㎡あたりの固定資産税額 × 延べ床面積 × 35% |
つまり、固定資産税に対して35%相当が上乗せされるイメージ。標準的な一戸建てであれば、年間で数万円ほど負担が増えるケースが多いとみられます。
納税は年4回(6月・8月・10月・12月)に分けて行われ、税額が3,900円以下の場合は1期でまとめて徴収される予定です。
なお、想定される税収は市の一般財源には回さず、空き家の解体費用の補助や防犯・防災活動にすべて充てられる計画になっています。
4対象になる家・ならない家
✅❌ここが一番の分かれ道!あなたの家は対象になる?判定のポイントは「市場に流通させる意思があるかどうか」。水道の使用量や住民票のデータ、現地調査などを組み合わせて総合的に判断される予定です。
対象になりやすい家
- 1年以上、誰も住んでいない
- 賃貸・売却の募集をせず放置
- 用途がないまま建っているだけ
⭕ 課税が免除される家
- すでに賃貸・売却に出している
- 店舗・事務所など事業に使用中/1年以内に使用予定
- 所有者や居住者が亡くなってから一定期間内
- 転勤・介護施設入所など戻る予定がある
- 公益上の理由で市長が認めた場合
「二拠点生活だけど、たまに帰ってるから大丈夫」というグレーゾーンの判断基準は、今後3年ほどかけて詳しく詰められていく予定。続報にも注目しておきたいところです
5いつから始まるの?
気になるスケジュールはこちら。
条例が寝屋川市議会で可決(全会一致)
総務大臣との協議・同意手続きへ
本格的な課税スタートを目標
つまり、今すぐ課税が始まるわけではありません。ただし、細かいルールづくりや判定基準の整備が進む中で、「対象になりそうだな」と感じたら、早めに動き出しておくのが安心です。
6京都市の空き家税とどう違うの?
実は空き家税を導入するのは寝屋川市が全国初ではありません。京都市もすでに導入を目指して準備を進めています。ただし、両者には大きな違いがあります。
| 比較項目 | 京都市 | 寝屋川市 |
|---|---|---|
| 対象エリア | 市街化区域のみ | 市内全域(全国初) |
| 上乗せ税率 | 物件により変動 | 一律35% |
| 課税開始 | 2030年度〜(予定) | 2029年度〜(予定) |
京都市が観光地や都心部を中心とした「市街化区域」に限定しているのに対し、寝屋川市は郊外の住宅街も含めた市内全域を対象にしている点が最大の特徴。ベッドタウンとして発展してきた街ならではの、大胆な政策転換といえそうです。
7よくある質問Q&A
Q. 実家が空き家ですが、今からすぐ課税されますか?
A. いいえ。条例は可決されましたが、総務大臣との協議を経て、課税が始まるのは2029年度以降の予定です。今すぐ慌てる必要はありませんが、判定基準は今後3年ほどかけて詰められていくため、動向はチェックしておきましょう。
Q. 更地にすれば税金はかからない?
A. 空き家税自体はかかりませんが、更地にすると固定資産税の住宅用地特例(土地の減額措置)が外れ、土地の固定資産税が大きく上がるケースがあります。解体するかどうかは、税負担全体を見て慎重に判断するのがおすすめです。
Q. 遠方に住んでいて管理できません。どうすればいい?
A. 寝屋川市の空き家所有者の約7割は市外在住とされ、「片付けが面倒」という理由で放置されているケースが多いのが実情です。売却・賃貸・解体、どの選択肢が合っているかは物件の状態によって異なるため、まずは専門家に相談して現状を整理するのが近道です。
8まとめ
寝屋川市の空き家税は、単なる「増税」ではなく、街に新しい世代を呼び込むための仕組みづくりの一環です。実際に課税が始まるのは2029年度以降ですが、「うちの実家も対象になるかも…」と感じた方は、慌てて動くよりも、早めに情報を集めて選択肢を整理しておくことが大切です。
売却するのか、賃貸に出すのか、それとも解体するのか。正解はご家庭ごとに違うからこそ、専門家と一緒に考えることが、後悔しない一歩につながります
「まだ課税されるまで時間があるから大丈夫」と思っていると、判定基準が固まった頃には選択肢が狭まっていることも。制度が動き出した今だからこそ、一度立ち止まって家の未来を考えてみませんか?
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